実録パワハラ事例② お局様にご用心

実録パワハラ事例② お局様にご用心

大手損害保険会社に勤務する、白田さん(仮称)25歳女性。新卒3年目で営業事務を任されています。しかし、彼女の職場では、多くの問題点が。

1.営業マンの事務格差

特に金融機関などに多く見られるのが、営業事務を行なう女性が社内的な権限を持ってしまうケースです。白田さんは、入社してOJT等を経て一人前の営業事務担当になりました。現在は4人の営業担当の専門のペア担当をしているのですが、営業マンによっては堅確な事務を行なう営業マンも居れば、雑な営業マンもいました。雑な営業マンには事務手続資料の不備を丁寧に説明し修正を促していました。しかし、ある時同じ職場の勤続年数の長い、いわゆるお局様から驚くべき忠告を受けたのです。

 

2.受け継がれる営業マン格付

ある日、白田さんは、職場での勤続年数の長い、いわゆるお局さまから驚くべき忠告を受けたのです。『営業のCさん不備ばかりじゃない?私も前ペアだったから、よく分かるの。ちょっとでも間違っていたら何も言わずに、書類ごと返しちゃえばいいからね。』とのことでした。しかし、責任感の強い白田さんは、営業職員のCさんの不備に対してもしっかり付箋をつけて、丁寧に不備整備のお願いをしていました。しかし、事態は悪化、お局様から更に忠告を受けてしまうのです。

 

3.営業マン格付が現場に生み出す非効率

営業職員のCさんはなんとか日々事務をキャッチアップしていき、不備も少なくなっていきました。しかし、お局様からその様に忠告を受けてしまった白田さんは、Cさんとコミュニケーションを取りずらくなり、やがてはお局様の目が気になり、お局様の評判のよい営業担当者からの仕事を優先するようになってしまったのです。

あなたの職場では、ここまでの事例はないかもしれませんが、ほど近い事例は少なくないのではないでしょうか。